建築事例

横浜S-house

一部共有型の2世帯住宅です。共有部分は玄関、浴室、洗面所、納戸です。メインキッチンのほか、お母様専用のキッチンがあります。

敷地は道路から1.5mほど下がっていて南道路の反対側は建築当時某会社の3階建て独身寮が建っていました。道路との高低差と、開放したい南側からプライバシーを守ることが大きなテーマでした。その解決方法として、高基礎として1階の床全体を上げ、余った床下は収納に利用。プライバシーと日照の確保については、LDKを2階の北側に配置し、道路側の南側にはルーフバルコニーを挟んで吹き抜けのある2本の塔を建てて目隠しをしています。この寝室である2つの塔は吹き抜けに床を貼ることによって将来的に増築をすることもできます。

2階は24帖のワンルームのLDKです。真ん中にオープンタイプのキッチンを配置することで、左右にやわらかくダイニングとリビングを振り分けています。

東南に抜けたルーフバルコニーによって、光がたくさん入り、建物全体をさわやかな風が通り抜けていきます。

玄関アプローチは駐車場を兼ねているほか、子供の遊び場にもなっています。

掲載誌
「モダンリビング」1996年 No.109(婦人画報社)
「室内」1996年8月号(工作社)
「室内まるごとキッチン」2000年12月号増刊(工作社)
「開かれた家30軒」(世界文化社)
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